ひいろのブログ

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リンゲルマン効果(社会的手抜き)とは?具体例とその解決策

リンゲルマン効果(社会的手抜き)のイラスト

今回はリンゲルマン効果について解説していきます。

 

 

リンゲルマン効果とは?

人間とは集団の中に紛れると一人の時と比べてパフォーマンスが低下してしまいます。このような心理効果をリンゲルマン効果と呼びます。

もっと簡単に説明すると、人が集団の中で作業するとつい手抜きをしてしまうことで、別名『社会的手抜き』とも呼ばれます。

パフォーマンスが下がってしまう原因としては、他の人間がいることで責任が分散したり、誰かを頼りたくなってしまうからです。

「誰かがやってくれるだろう」という心理が働いてしまうんですね。

 

リンゲルマン効果の具体例

喧嘩を見て見ぬふりはリンゲルマン効果

次にリンゲルマン効果の具体例を見ていきましょう。身近な例でいうと、道中や電車の中などで喧嘩が起こったときにこの心理はよく見られます。

喧嘩が起こると周りの人はたいてい気づきます。しかし、そのほとんどの人は見ているだけで止めようとしたり警察に通報しようとはしません。「こんなに周りに人がいるんだからだれかがやってくれるだろう」と考えてしまうからです。

また、運動会で綱引きをしたときのことを思い出してみてください。あの時あなたは全力を出していましたか?多くの人は半分程度の力しかだしていないはずです。これもリンゲルマン効果の一例ですね。

綱引きを用いたリンゲルマン効果に関する研究があるので紹介します。

 

リンゲルマン効果に関する実験

綱引きに関するリンゲルマンの実験

フランスの農学者であるリンゲルマンが綱引きを観察することで、集団における個人のパフォーマンスを数値化すという実験を行っています。

一人の時に発揮した力を100%として、綱引きの人数を増やしていきそれぞれの場合で発揮した力を表した結果下のようになりました。

 

2人の時 93%

3人の時 85%

4人の時 77%

5人の時 70%

6人の時 63%

7人の時 56%

8人の時 49%

 

このように人が増えれば増えるほど個人が発揮する力というのは落ちていくことがわかりました。8人の時は1人の時の半分まで落ちてしまうんですね。

 

どんな集団でもリンゲルマン効果は表れるのか?

リンゲルマン効果とはどんな集団でも表れてしまうんでしょうか?例えばラグビー代表選手がスクラムを組んでいるときにも、実は選手は手抜きをしているんでしょうか?

これを調べるために綱引きのプロ集団「綱引き連盟」の人たちに協力してもらい、リンゲルマンの実験と同じような手順で調べました。

すると、プロはほとんど手抜きをしていなかったようです。その作業に対してモチベーションがある人の集団の場合はリンゲルマン効果は表れないんですね。