ひいろのブログ

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暗記のコツは3つのこと実践するだけ

暗記のコツ

今回は暗記するコツについて解説していきたいと思います。

暗記というとつまらないとか、暗記ゲーといった感じでネガティブなイメージを持っている人が多いと思います。

しかし、暗記も工夫次第ではただの作業ではなく楽しいものにすることもできますし、暗記力自体をあげることも可能です。

まずは私たちの記憶の仕組みから見ていきましょう!

 

 

記憶の仕組み

記憶のメカニズム

そもそも私たちの記憶はどのようにして脳に保存されるのでしょうか?

その過程は記銘、保持、想起の3つの段階に分けられます。

私たちは何かを記憶する時に、まずはその情報を獲得します。本、新聞、ネット、テレビと獲得手段は様々ですね。これが記銘の段階です。

次に、得た情報を頭の中に留めようとします。これが保持です。

しかし、保持しただけでは人はその情報をいずれ忘れてしまいます。

つまり、長期的に記憶するためには、一回その記憶を不安定な状態にした後、固定し直す必要があります。これが想起です。

想起によって記憶はより長持ちするようになります。

逆に想起が少ないと記憶は短期記憶のままでいずれ忘れてしまいます。

記憶はインプットよりもアウトプットが大切といわれているのは、この想起が行われるからですね。

 

エピングハウスの忘却曲線 

エピングハウスの忘却曲線

先ほど書いたように人の記憶は一度覚えただけではすぐに忘れてしまいます。

そのため、定期的に想起することで長期的な記憶へと移行する必要があります。

ではどれくらいの感覚で想起をすれば長期記憶になるのでしょうか?

それを考える前に人がどれくらいの早さで物事を忘れていくかを見ていきましょう。

これについてはエピングハウスの忘却曲線を見ると分かりやすいです。

エピングハウスの忘却曲線とは、ドイツの心理学者ヘルマン・エピングハウスが人の記憶が時間が経つにつれてどれくらい忘れられるのかを、実験で調べてグラフに表したものです。

具体的な実験の内容は、被験者に意味のないアルファベットの3文字の羅列を大量に覚えさせて、時間が経つにつれ被験者がどれくらい覚えているかを調べました。

このグラフを見ると分かるように、20分もすると記憶の半分近くを思い出せなくなってしまい、次の日には4分の1程度しか覚えてません

 

意味記憶とエピソード記憶

エピソード記憶

記憶のコツは覚えたものを長期記憶にすることですが、実は長期記憶には2種類あります。

それは意味記憶エピソード記憶です。

エピソード記憶とは時間や場所、感情などを伴った個々の経験や体験のことです。

いわゆる思い出というやつですね。

例えば豚肉は美味しいとかAさんは話しやすいとかそういうものがエピソード記憶です。

こういうものって別に思い出さなくても忘れませんよね?

エピソード記憶は一度の符号化で長期記憶になってしまうので、意味記憶に比べ覚えやすくなっています。

一方で意味記憶というのはその名の通り意味を持った記憶です。

例えば豚肉は昔の日本では禁止されていたとかAさんには兄弟がいるとかです。

勉強で覚えるものがだいたいこれに当たります

意味記憶というのは覚えることが難しく、長期記憶にするには何度も復習することが必要になります。

 

暗記のコツ

それでは最後に暗記のコツを紹介しますが、ここまで読んだあなたなら分かると思います。

暗記のコツは次の3つです。

  • 適切な頻度の復習
  • アウトプットの機会を増やす
  • エピソード記憶で覚えること

 

適切な頻度の復習

復習の頻度ですが、これは個人差があるので試行錯誤して自分に一番合ったものを見つけましょう。

参考のために自分の復習の頻度を紹介すると、翌日、3日後、1週間後です。

僕はこんな感じで3回復習すると半年くらいは忘れません。

アウトプットの機会を増やす

復習の際にアウトプット形式で行うと、より効率的に暗記することができます

例えば、日本史の縄文時代について教科書やノートで勉強したとしましょう。

次の日に復習するときは、前日と同じように教科書やノートを眺めるのではなく、ちょっと眺めたら昨日習ったところを思い出して文章を自分で補うという感じで復習しましょう。

できるだけエピソード記憶で覚える

本来なら意味記憶となってしまうようなものをエピソード記憶で覚えるようにしましょう。

例えば歴史を記憶するときは大抵意味記憶なので、多くの人は試験が終わるとほとんどを忘れてしまいます。

しかしザビエルという名前を聞くと、多くの人が日本にキリスト教を広めた人というように分かります。

これはザビエルを多くの人がエピソード記憶として覚えているからです。

例えば、『授業に出てきたとき誰かがハゲって言って教室が盛り上がった人だ!』って感じで、時間、場所、感情と結びついて記憶されてるんですよね。

というわけで暗記したいならできるだけエピソード記憶で物事を覚えるようにしましょう。

エピソード記憶で覚えるコツとしては、自分の体験や知識と絡めて覚えると良いです

そうすることで、ただの意味記憶が自分にとって何らかの物語を持ったものとして記憶されやすいです。