ひいろのブログ

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一番幸せに感じる年収はいくら?

お金イコール幸せなのか?

今回は人間がもっとも幸福度が高くなる年収はいくらくらいなのか書いていきます。

一般的には『裕福な人=幸せ』というイメージですよね。お金があれば、好きなものを食べ、好きな服を買い、好きな場所に住める。旅行だって行き放題です。

じゃあ裕福じゃない人は不幸なのかと言われたら微妙ですよね。

例えば、世界の国別幸福度ランキングを見てみると、日本よりも貧しい国が日本より上位にランクインしていることが良くあります。(ちなみに日本の順位推移は46→53→51→54→58)

では平均的にはどの程度の収入がある人が一番幸せなんでしょうか?

さっそく見ていきましょう。

 

年収と幸福度の関係

これに関しては2002年にノーベル経済学賞を受賞した、アメリカのプリンストン大学の心理学者ダニエル・カーネマンが面白い研究をしています。

彼によると、75000ドル(900万円)までは幸福度と年収は比例しますが、それ以降は比例しないという結果になりました。

 

 

日本人が一番幸せと感じる年収は?

結論から言うと、1000万円程度が一番幸せな状態になれる年収と言われています。

研究によっては800万だったり1500万円だったりと色々なデータがあります。

しかし、年収700〜800万円までは年収の増加が幸せに直結し、1200万円〜1500万円で頭打ちになり、それ以降は幸福度は減少するということはどのデータにおいても共通しています。

稼ぎすぎるとだんだん幸福度が下がっていくのは面白いですね。

下のグラフは内閣府が行った調査結果です。

幸せと幸福度の関係を表すグラフ

 出展『第2回選択する未来委員会』

 

なぜ年収が高すぎると幸福度が下がるのか

年収が高すぎると幸福度が下がる?

幸福度と年収が先ほどのような関係になる理由を考えていきましょう。

これについては、幸福学を専門とする慶應義塾大学教授の前野隆司氏がこう述べています。

収入の低い人にとっては、身の安全や健康、そして食糧の確保という意味で、おカネを得ることが長期的な幸せにつながります。誰も寒さで凍えたり、空腹に悩まされたりする生活を送りたいとは思いませんからね。しかし、一定限度を超えると、幸福度は上がらなくなります。そもそも金銭による幸せというのは長続きしないものです。人間は収入が増えれば増えるほど欲しがってしまうものなのですが、満足感は一瞬で消えてしまうものです。

 

お金で解決できる悩みは主に衣食住関連です。衣食住が満足いくレベルになるまでは、年収が幸せに直結すると思われます。

つまり、日本で衣食住に不自由しないラインというのが、年収700万〜800万程度なんでしょうね。

年収がさらに上がって行くと、今度は生活の質を求めるようになります。

すると今までは自分が不自由しないための手段だったお金が、他人と比較する物差しのようになってしまいます

それにより他人との競争心が生まれますが、結局上を見ればキリがないので、幸福度が下がって行くという結果になるのではないでしょうか。

 

おわりに

幸せを求めるなら年収1000万円を突破したところでお金への執着は捨てて、自由や他人への貢献を追求する方が良いのかもしれませんね。